TINY MUSIC LIFE

音楽を仕事にする方法やビジネス論、考察や小ネタなどをお届けする音楽情報ワンパーソンメディア。by TINY RECORDS八木橋一寛

THE FIRST TAKEの勢いと覇権を握るまでの夢想

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舐めたサムネですがお怒りをお沈めください...と願う筆者...

THE FIRST TAKEの勢いが止まりませんね。

 

正直なところ、当初は狙いが少々あざとい印象を受けたので、ひねくれ者の私にはグッとこない企画だったのですが、見事にねじ伏せられました。

 

企画アイデアとしては決して真新しいものではありませんでしたが、その結果としては音楽を表現・享受する新しいメディアとして浸透した感があります。

 

今回はそんなTHE FIRST TAKEについて、その基本情報や所感を書いていきたいと思います。

 

 

THE FIRST TAKE(ザ・ファースト・テイク)とは

2019年11月にスタートした「ミュージシャンの歌唱・演奏の一発撮り」を収録・公開するYouTubeチャンネル

ロゴでは「THE F1RST TAKE」と、”I”が"1"で表記されています。

 

企画コンセプトは「音楽とは、何か。一発撮りで、向き合う」

 

公式サイトやチャンネルの概要欄には、

「白いスタジオに置かれた一本のマイク。ここでのルールはただ一つ。一発撮りのパフォーマンスをすること。」

とある通り、真っ白なスタジオで収録が行われています。

(この辺りに業界っぽいあざとさを強めに感じ、個人的には難色があったのですが。苦笑)

 

また、映像は4Kで撮影されており、映像の公開も4Kに対応しています。

 

チャンネル登録者数は240万人、総再生回数は4億3千万回を超えています。

※いずれも2020年10月28日現在

 

以前の記事で、

と、国内アーティストのチャンネル登録者数ランキングをまとめましたが、5位のAKB48に並ぶ登録者数になります。

総再生回数を見ても、芸能人YouTuberのトップをひた走る"中田敦彦のYouTube大学"の4億7千万回に引けを取りません。

 

商標はソニー・ミュージックレーベルズが出願しており、開始後しばらくはソニーミュージック系列のアーティストで統一されていました。(現在も比率としてはソニー系列が大半)

運営会社については明言はされていないようですが、ソニー・ミュージックエンタテインメントだとする声が多いそうです。

 

THE FIRST TAKEのその勢い

今日現在の登録者数が240万人と書きましたが、今年5月の時点では80万人ほどだったようです。

わずか半年足らずで160万人増えている訳ですから、その勢いが伺い知れます。

最初のバズを生んだのはチャンネル内で5本目の動画となり、現在8千万回再生に迫るLiSA「紅蓮華」でしたが、登録者数の急増という視点で見れば、時期的にもやはりコロナ禍が強く関係しているように思います。

 

最近では、YouTubeのバズの象徴でもある【急上昇】の”音楽カテゴリ"は、常にTHE FIRST TAKEの動画で埋め尽くされています

 

これまで、マカロニえんぴつ、MY FIRST STORY、平井大、SKY-HIあたりがソニー系以外の参加アーティストでしたが、これが更にレーベルの垣根を超え始めると、その勢いは手が付けられないものになるはずです。

 

圧巻の製品を作る力

冒頭に「アイデアは真新しいものではない」と書きましたが、THE FIRST TAKEは大きな盛り上がりや勢いを手にしています。

 

無論、私が「こんな企画、俺でも思いついたぜ!(ドヤ)」とアピールをしたい訳ではありません。笑

 

実際に多くの方も発想し得るアイデアだとも思いますし、むしろ既視感さえあるかもしれません。

 

アイデアやコンセプトは珍しいものではありませんが、それを形にする力が図抜けていた事に私はねじ伏せられましたし、その点が本当に素晴らしいと思っています。

 

例えばジャニーズのアイドルなども、服装や楽曲・振る舞いなど全てが狙い過ぎていて、おそらく本人ですら気恥ずかしいと思うこともあると想像されますが、そこを突き抜けるクオリティがあるからこそ、大きな人気を得ることができると思います。

 

アパレル・ブランドを見ても、マルタン・マルジェラやコムデギャルソンの手法が誰も思いつかないかと言えばそんな事はないはずです。

そのアイデアを"美しい製品"という形にする事が他の人には真似できないのです。

 

「蒙古タンメン中本が流行る前から、俺はラーメンに麻婆豆腐をかけて食っていたぜ!」とパイオニアぶってみても、完成したものが中本のように美味しくなければ商品としては意味がありません。

 

うちの近所には「なぜ蕎麦にラー油を入れるのか?」という看板を掲げた狙いまくりの蕎麦屋がありますが、やはり味がおいs...

 

例え話が楽しくなってしまいました。。。

 

こんな具合に、THE FIRST TAKEは企画自体はあざといくらいに狙いにいっていますし珍しいものではありませんが、映像やサムネイル、公式サイト、ブランディングなど細部までこだわりが行き届き全てが製品として完成されています。

後発メディアであのクオリティを再現するには、資金的な参入障壁も高いでしょうし、そのあたりも含めて素晴らしいと感嘆させられます。

 

残すは、ある種のソニーミュージック系列縛りになっているラインナップからの解放さえ行えれば、完全にこの形の音楽演奏配信サービスとしては勝ち切る格好になるはずです。

 

運営会社も隠すまではいかないまでも、特に打ち出してはいないところから察するに、その辺りは意識的でしょうし、登録者数もこれほどまでに増え再生アベレージも高水準なので、レーベルの垣根を崩すのも時間の問題のように思います。

(プロモーション効果も期待でき十分な報酬も支払えるのであれば、他レーベルも断る理由の多くを失いますし、運営側からしても自社アーティストで数字の計算が見込めれば資金的問題もクリアでき、何よりレーベルの垣根なく運用できればこの種のプラットフォームとして一人勝ち状態になりますしね。)

 

加えて言えば、アーティスト独自のMVよりもTHE FIRST TAKE内での同楽曲の再生数が上回るようなケースも既にあるようで、そうなってくるとアーティスト・プロモーションとしては音楽フェスやイベントの代替にさえなり得るようにも思っています。

 

テレビや音楽番組・音楽フェスに代わって、THE FIRST TAKEが新たなファン獲得のファーストチョイスにまでなれば、結構な時代の変革になるかもしれません。

 

最後に(まとめ)

という訳で、結果考察めいた事まで交えて書いてしまいましたが、ここでひとつ残念なお知らせです。。。

 

というのも、私はそこまで熱心なTHE FIRST TAKEウォッチャーでもなく、運営がソニーミュージック系列云々というのも、なんのエビデンスもないので普通に間違った認識があるかもしれません。苦笑

 

極力ファクトチェックをしたり、自信のある得意な内容を書くようにはしていますが、ワンパーソンメディアという名の無料公開ブログという事でその辺りはご容赦ください。涙

(とはいえ、だいたい合っていると思いますので◎)

 

ではまた明日◎  

 

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