主催組織に「Indie」や「Independent」という言葉を毎回入れ込む筆者
(ですが文字が潰れていて読めないですね...涙)
メジャーレーベルとインディーズレーベル。
音楽に強い関心がない方でも言葉としては聞いたことがあると思います。
言葉のイメージから、その規模の大きな方を"メジャー"、そうではないマイナーな方を"インディーズ"のように漠然とイメージされているかもしれませんが、この呼び分けについては明確な定義があります。
「インディペンデント・アーティストのシェアが世界的に広まっている」としたチューンコアの発表に対する記事では、これまで存在したメジャーレーベルによるヒットの方程式が崩れつつあり、独立系アーティストの持つ可能性について触れました。
今回はそういった特色や長短についての考察ではなく、言葉の定義としての”メジャー”と"インディーズ"の違いについて、端的にまとめたいと思います。
メジャーとインディーズの定義
メジャーレーベルとは?
これには以下の明確な定義があります。
- 日本レコード協会に入会している正会員の各社を指す
これに該当するものをメジャーレーベルと呼んでいます。
wikipediaによると、以下の18社が日本レコード協会の正会員となるメジャーレーベルとして挙げられています。
- 日本コロムビア株式会社 (フェイスグループ)
- 株式会社JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント (JVCケンウッドグループ)
- キングレコード株式会社
- 株式会社テイチクエンタテインメント (ブラザー工業グループ)
- ユニバーサル ミュージック合同会社 (ヴィヴェンディグループ)
- 日本クラウン株式会社 (第一興商グループ)
- 株式会社徳間ジャパンコミュニケーションズ (第一興商グループ)
- 株式会社ソニー・ミュージックレーベルズ (ソニーグループ)
- 株式会社ポニーキャニオン (フジサンケイグループ)
- 株式会社ワーナーミュージック・ジャパン (Access Industries(英語版)グループ)
- 株式会社バップ (日本テレビグループ)
- 株式会社ビーイング
- エイベックス・エンタテインメント株式会社 (エイベックス・グループ)
- 株式会社フォーライフ ミュージックエンタテイメント
- 株式会社ヤマハミュージックコミュニケーションズ (ヤマハグループ)
- 株式会社ドリーミュージック・ (フェイスグループ)
- 株式会社よしもとミュージック (吉本興業グループ)
- 株式会社バンダイナムコアーツ (バンダイナムコグループ)
上記のレコード会社から作品をリリースする事を、良く耳にする「メジャーデビュー」と呼ぶ事になります。
インディーズレーベルとは?
ではインディーズはというと、メジャーレーベル以外全てを指します。
会社規模についてもメジャーに比べると小さく、いわゆる中小企業にあたることが事が多く、制作費やプロモーション費用についても傾向としてはメジャーに劣る場合が多くなります。
反面、セールスに対して受け取れるパーセンテージが大きい場合がほとんどとなる為、ヒット時にはアーティストは大きな分配を得られるメリットもあります。
一切レーベルに所属をしないDIYな無所属アーティストについても、このインディーズに含まれます。
マインドとして使われる「インディー」と「インディペンデント」
これは余談になりますが、私を含めておそらく多くの海外音楽ファンは、「インディーズ」という言葉は意識的に使用しないようにしている事かと思います。
この記事では内容の性質上、「インディーズ」という言葉を使っていますが、このブログの過去記事を見返していただいても一度も「インディーズ」というワードは使っておらず、全て「インディー」と書いています。
ではどのような言葉で代替しているかと言えば、ニアリーイコールではありますが、「インディー」や「インディペンデント」という言葉を選んで使っています。
アメリカやイギリスなど海外では、「インディーズ」ではなく「インディー」という呼称を使用しています。
これは、「Independent(インディペンデント)」の略称となるのですが、言葉の通り、「独立した」や「どこにも所属しない」といったニュアンスで使用されています。
一方で日本における「インディーズ」という言葉から連想されるのは、「メジャーと契約する事ができないマイナーアーティストによる自主制作盤」のような、アーティストからするとやや侮辱的なイメージさえ長らくありました。
つまり、海外における「インディー」は"マインド"や”アティチュード”ですが、日本における「インディーズ」は"規模"を指すようなイメージとでも言いましょうか。
というのも、イギリスやアメリカでは(特にイギリス)、インディーレーベルから国民的・世界的ヒットが多数生まれており、インディーがメジャーの下位互換という構図にはなっていません。
日本では長らく"ヒット=メジャー"のような図式が存在しており、"インディーズ"というと「売れないバンドマン」をイメージされる事が多くありました。
しかし、Hi-STANDARD(ハイスタ)のヒットを皮切りに、マインドとしての"インディー"が徐々に定着し始める事になりました。
SNSや音源配信サブスクリプション隆盛の2020年現在では、インディーだからといって「売れていない」と連想する人の数は大幅に減少している事かと思います。
最後に(まとめ)
今回はさっぱりと「メジャーとインディーズの定義」という事実だけをまとめるつもりでしたが、うっかり私自身のこだわりの強い"インディー"や"インディペンデント"で熱くなりかけてしまいました。苦笑
メリット・デメリットなどについてはこのブログでも度々類似の事を書いていますが、これまでが少々不自然なところもあると感じていたので、現在のメジャーやインディーの垣根の少ない状況は個人的にはとても良い流れだと思っています。
売れないバンドマンを嘲笑したり白い目でみるなんてナンセンスですし、表現や芸術という視点で言えば売れる売れないは関係がありません。(売れたい場合は話が変わってきますが。)
どこのレーベルがどのくらいのセールスをしたとかではなく、50,60歳のおっちゃんが、ゴルフや釣りに行くような感覚でライブをしたり、映画を見に行くくらいの感覚でそんなおっちゃん達のライブを観に行くようになる事が、ポップミュージック・カルチャーの発展や定着かとも思っていますので。
(ちなみに"ポップス"と"ポップ"の呼び分けでも議論や思想の違いが存在するのですよね)
おっと、脱線してまた熱くなりかけてしまったのでこの辺で。苦笑
ではまた明日◎
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