TINY MUSIC LIFE

音楽を仕事にする方法やビジネス論、考察や小ネタなどをお届けする音楽情報ワンパーソンメディア。by TINY RECORDS八木橋一寛

音楽イベント主催者が得る幸福感について

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「音楽イベントやフェスを主催したい!」

SNSなどを見ているとそんな投稿を見かける事や、実際に会話をしている中でもそんな風な目標を耳にする事が多々あります。

それを言った人が思っている5倍くらい、私は嬉しいです。

 

折しものコロナ禍で本当は全然触れたくはない眉をしかめざるを得ないお話も書いてきていますが、本来のこのブログ目的はそんなドリーマーの補助がしたかったのです。

ある程度若年齢でできる事はやりきった感もあるので、これからは遺言的に経験や知見を残しておこうとでも言いますか。。。

 

「ではどうすれば?」

という事については、小規模の入門編的な内容としてはいくつか既に描いているので、今回はモチベーションガンアゲ↑になるように、その楽しさなど幸福感を思いつくままに書いていこうと思います。

 

↓「どうすれば?」については以下記事にて↓ 

 

 

アーティストとの交流や協業

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※2010年のBRITISH ANTHEMS@新木場スタジオコーストでザ・ストーン・ローゼズ/プライマル・スクリームのマニとDJした時の一枚。

 

音楽が好きで、好きなアーティストがいるのであれば、多くの方の動機になっているのはそんなアーティストと一緒に仕事をしたり、当日の来場者に楽しんでもらうという共通の目的を目指して仕事ができるという事かもしれません。

  

小規模の個人主催イベントであれば、同じように規模を大きくしようと努力を重ねるアーティストとほぼフラットな目線で協業というよりもむしろ共闘のような形で苦楽を共にする事もあると思います。

 

個人で主催せずともコンサート業界へ就職をすれば、いわゆるトップアーティストと近い距離で大きな興行を作り上げるという喜びもあるでしょう。

 

アーティストではない我々裏方が、仮にしんどい業務内容でも踏ん張れるのは、自分達にはできないクリエイティブを行うアーティストへのリスペクトや感情移入だったりするはずなので、アーティストとの距離が近づいたりコミュニケーション頻度が増えるほど、喜びやモチベーションは確実に高まると思っています。

 

来場者の幸福感を目視できる喜び

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※おそらく2012年あたりの私の主催イベント、ROCK ACTION@渋谷クラブエイジアでの一枚。(マイク持っているのが私w)

 

私の場合、こと音楽イベントに関してはコレが最大のやりがいや幸福感になっている気がします。

 

我々裏方は直接的にパフォーマンスで観客を惹きつけ魅了する事ができません。

多くの来場者と同じように、それに魅了された人がそのビジネスやカルチャーへの憧れだったり、寄与したいという想いを動機としている場合が大半です。(良くも悪くも全然そうではない人もいるにはいるのですがここでは割愛という事で。。。)

 

ですから、来場者が楽しそうに過ごしているのを開催当日に目にする事ができると、言い知れぬ喜びがあります。

 

もしかしたらこれは、お店を出したり個人で小規模イベント主催を何年もやっていたから余計にそう思うのかもしれませんが、自分が主催したり関わっているイベントに時間やお金を使って来場してくれる方に対して強烈な感謝があります。

許されるのなら来場者全員に握手&感謝の弁をして回りたいくらいです。苦笑

(自営業で店をやるまではそこまで思わなかったので、自分の場合はやはりそれが大きいかもしれません。)

 

そして、出演者であるアーティストとしても、ホスピタリティや出演料、ラインナップなど色々出演を承諾する過程で条件はありますが、表現をする上で一番必要とするのは観客だと思っています。

来場者がしっかりと集まってくれて楽しんでいるという状況は、延いては出演アーティストの満足感・充実感の源にもなるはずなので、満員の来場者が笑顔で楽しんでいるという状況はその時点で主催者・出演者・来場者の3者の目的が達成された状況とさえ思っています。

 

やや余談ですが、前職で大型フェスなどで数日ほぼ寝れずでへばりそうになっている時は、来場者を覗き込んでその楽しそうな顔を目視する事で英気を養っていました。笑

 

開催当日という結果発表が確実にある事

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※2018年のサマーソニックでの一枚。

 

これは見落としがちですが案外大きなポイントかもしれません。

 

一般的な仕事の場合、損益分岐点だったりの目安は立てるものの、「何月何日にその業務結果が出る」という超具体的な日程的なゴール設定がありません。

 

しかし、フェスやイベントの場合は開催当日という明確な日程的ゴールがあるため、短いタームで都度努力の結果を確認する事ができます。

 

言い換えれば、継続的に開催を繰り返す場合には、その開催回数分だけ達成の充実感を何度でも味わう事ができるという訳です。

子供っぽい言い方をすれば、文化祭が年に何回も楽しめるとでも言いましょうか。笑

 

もちろん、全てのフェスやイベントが毎回大成功になるとは言い切れないので成功のサイクルに乗っていないと地獄ですが(苦笑)、無事に乗る事ができたり、場合によっては1度でも味わってしまうと抜け出せない中毒性すらあるかもしれません。

 

最後に

例によって"思いつくままに" なので、思いつき漏れもありそうですが、今回は短めでしたが一旦この辺で。

 

個人で小規模でもイベントをやってみたいという方は、会場使用条件や分からない事へのサポートなどは、むしろコロナ禍の今の方が良いかもしれず挑戦しやすい面もあると思うので、お気に入りのライブハウスなどに是非相談してみてください。(私に聞いてくれても良いので。)

 

大変なご時世ですが、そんな感じで今回は音楽イベント主催者の幸福感について書いてみました。

少しでもあなたのガッツの足しになってくれたら幸いです。

 

ではまた◎ 

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