TINY MUSIC LIFE

音楽を仕事にする方法やビジネス論、考察や小ネタなどをお届けする音楽情報ワンパーソンメディア。by TINY RECORDS八木橋一寛

音楽業界についての考察

音楽業界やそこで働く方法・考え方などを考察した記事です。

サマソニ清水社長インタビューで知った「洋楽コンサートは対象外」とする政府の補償

「このままではつぶれる」サマソニの窮状 政府の補償、洋楽は対象外 「アーティストの来日、柔軟に」 という、なんともシビれる見出しの記事が飛び込んできました。 この記事は、朝日新聞によるインタビュー記事となっており、インタビュー対象はサマーソニ…

Twitterと音楽業界の「著作権バトル」記事を分かりやすく要約します。

「Twitter(ツイッター)と音楽業界の「著作権バトル」が加熱する可能性」 という記事が先日Forbes JAPANに掲載されていました。 YouTubeなどは元々が音楽コンテンツを主体としていた所もあったので、初期から著作権管理を徹底している印象はありましたが、…

YouTubeが示した「音楽の権利所有者へ支払い額や拡大する収益源としての展望」を読んだ所感

NME JAPANの記事でちょっと興味深いものがありましたので、今日はそのお話を。 元記事は以下の「YouTube、音楽の権利所有者への支払いについて自身の姿勢を説明」という記事。 ここで何が書かれているのか一言にまとめるのならば、 「YouTubeは音楽の権利所…

アーティスト名と曲名の間に使うハイフンやカギカッコから見る、欧米と日本の違いや傾向

YouTube上などに公開されるミュージックビデオの表記を見ていると、その表記方法に日本と海外アーティストの違いがある事に気がつきます。 欧米のアーティストのほぼ100%が、ハイフンをアーティスト名と楽曲名の間に入れる事で表記している訳です。 では、我…

コーチェラが3度目の延期発表。「行かない1年」を皆が知ってしまったという新たな懸念や不安

世界最大級の野外音楽フェスティバル『コーチェラ・フェスティバル』の3度目となる延期が先週発表されました。 先日グラストンベリーの中止もアナウンスされたばかりでしたので、多くの音楽ファンにとっては覚悟していた事かとは思われますが、このコーチェ…

第3次補正予算の文化芸術活動支援に関する質疑で再認識できたもの

「コロナ禍における文化芸術活動支援」を含む、第3次補正予算が1月28日の参議院本会議で可決されました。 この予算案可決前に共産党の小池晃議員によって行われた、萩生田光一文科大臣や梶山弘志経産大臣に対する質疑が話題に挙がっていましたので、今日はこ…

英グラストンベリーフェスティバルが2年連続の開催中止を発表

一昨日、世界最大規模を誇る英国の野外音楽フェス「Glastonbury Festival(グラストンベリー・フェスティバル)」の2021年の開催中止が発表されました。 中止は2020年に続き2年連続となり、その理由はもちろん新型コロナウイルス感染拡大によるものです。 主…

「#SaveTheDance」署名および緊急記者会見実施に寄せて

#SaveTheDance というハッシュタグのもと、署名活動が現在行われています。 どういった署名活動かというと、二度目となる今回の緊急事態宣言を受け、 【クラブ/LIVEハウス/ミュージックバー、及びダンスフロアやDJブースのある文化的施設の存続、実演家の活…

「音楽のオンラインライブ視聴に関する実態調査」に知りたい消費者心理が詰まっていました

この「音楽のオンラインライブ視聴に関する実態調査」は、2006年9月に設立されたモバイルに特化した調査研究機関「MMD研究所」により実施され、アンケート調査により回収されたサンプルを人口構成比に合わせるために、ウエイトバック方式*にて集計されました…

無観客に対し有観客は30倍の公演数という根強い有観客開催ウエイト

音楽ライブエンタメ業界4団体が政府に対し、「緊急事態宣言に対する要望」を提出した話題について触れました。 その要望提出の際、 「昨年5月25日に緊急事態宣言が解除されて以降、4団体会員社によって全国で無観客公演250公演、有観客公演約7,100公演(総動…

音楽ライブエンタメの執念のファイティングポーズ!?業界4団体が「緊急事態宣言に対する要望」を政府に提出

音楽ライブエンタメ業界4団体というのは、日本音楽出版社協会(MPA)、日本音楽事業者協会(JAME)、日本音楽制作者連盟(FMPJ)、コンサートプロモーターズ協会(ACPC)の4団体。 要望の大まかな内容は以下の通り報じられています。

短期的には唯一最良の一手!?USENと新木場スタジオコーストがネーミングライツ契約を締結

新木場STUDIO COAST(スタジオコースト)とUSEN-NEXT HOLDINGSがネーミングライツ契約を締結したというニュースが報じられました。 私個人的には現状のライブハウスが短期的に収益確保として打てる手としては「それ(くらい)しか無い。」と考えていたので、…

「米津玄師が2020年の年間チャートで22冠を達成」から見る今後の音楽マーケット

米津玄師が2020年の各種年間チャートを総なめし、計22冠を達成したというニュースが少し前に話題となりました。 「米津玄師がシーンを席巻!!」 そんな見出しも踊る音楽業界における年末のトピックでした。 長らくジャニーズやAKBグループなど、アイドルが…

Bandcampがアーティストに41億円を分配。分配収益を放棄した上でのアーティスト支援

"Bandcamp Fridays"という取り組みがこの「41億円を分配」の話の軸となります。 この取り組みは、今年2020年の3月以降、パンデミックにより収入面に苦しむアーティスト支援としてスタートしたもので、その内容は「毎月第一金曜日に販売手数料を免除」という…

Go Toイベント一時停止が及ぼす音楽イベントへの影響予測

西村経済再生担当大臣による昨日の記者会見で、Go ToイベントやGo To商店街に対し、 「今月28日から来月11日までの間に開催されるものは、一定の周知期間のあと、全国一斉に新規販売を一時停止するなどの措置を講じる」 という発言がありました。 Go Toイベ…

「ストリーミングに牽引され音楽業界の売上は2030年までに倍増する」というゴールドマンサックスの予測

「ストリーミングに牽引され、音楽業界の売上は2030年までに倍増する」 という最新の音楽売上リポートをゴールドマンサックスが先日発表しました。 シンプルにこれを一文にまとめるならば、 「新型コロナのパンデミックを大きなきっかけに、黒人のリスナーや…

「ボブ・ディランが全楽曲の権利をユニバーサルへ売却」から予想される音楽出版事業の激化

ボブ・ディランが自身の全楽曲をユニバーサル・ミュージックに売却したというニュースが12月8日に報じられました。 これは、これまで自身の楽曲の権利のほとんどはボブ・ディラン自らが保有していた中での売却となります。 今後アーティストによる楽曲の権利…

luteにみるYouTube音楽動画チャンネルの厳しさ

THE FIRST TAKEについては昨日の記事を含め過去に2度ほど触れてきましたが、それ以前・以外にも同種のコンセプチュルな音楽アーティストのパフォーマンスや音源・映像を配信するYouTubeチャンネルは複数存在しています。 代表的なチャンネルとしては、ネクス…

一発撮りのオーディション「THE FIRST TAKE STAGE」を考える

THE FIRST TAKE STAGEの告知をご覧になりましたでしょうか? YouTube上での音楽コンテンツにおいて、現在完全に一人勝ち状態となっているTHE FIRST TAKEによるオーディションです。

ライブ配信の満足度に関するアンケート結果を受けて

以下の記事内にある通りですが、ライブ配信の満足度に関する以下のアンケート結果のお話です。 Q.リアルな音楽ライブと比較して、ライブ配信の満足度を表すなら以下のどれに該当しますか? 結果の方はこのようなものになりました。

【アンケート募集も】Summer Sonic Highlights on YouTubeを観終えて【サマソニ】

Summer Sonic Highlights on YouTube。 皆さんは観られましたでしょうか? 配信前日に以下の内容や見所記事も書いたので、今日は観終えてみての所感を書いてみようと思います。 各日24時間のリピート配信との事でしたが、配信スケジュール、いわゆるタイムテ…

クラブヒットを生んだDJとSNSインフルエンサーの相違点や類似点

「ロックにDJってあるの?」 と思われる方も多いかと思いますが、一応、あるんです。 そんなニッチな存在であるロックDJを長くやっていた私が書くので、多くの方が思うソレとはもしかしたらズレてしまう部分もあるかもしれませんが、クラブヒットやDJについ…

THE FIRST TAKEの勢いと覇権を握るまでの夢想

2019年11月にスタートした「ミュージシャンの歌唱・演奏の一発撮り」を収録・公開するYouTubeチャンネル。 ロゴでは「THE F1RST TAKE」と、”I”が"1"で表記されています。 企画コンセプトは「音楽とは、何か。一発撮りで、向き合う」。 公式サイトやチャンネ…

「所属会社の名前で働き過ぎない方が良い」という話

万人向けの考え方ではないと思っていますが、今日は「所属会社の名前で動き過ぎない方が良い」というお話をしたいと思います。 この考え方は20年以上の長い間、私が徹底している唯一(?)の強いマイルールでもあります。 何故そんなマイルールを課している…

「富裕層しかDJできなくなるのでは?」というちょっとした不安

日本国内のクラブやライブハウスでDJをしている人の多くは(おそらく9割以上?)、DJで生計を立てている訳では無いかと思います。 生計を立てるまでとは言わずとも、出演料(ギャラ)をもらう事ができているケースでさえ割合的にはかなり少ないはずです。 私…

バンドとDJによるイベント中の音出しトラブルに寄せて

バンドとDJが交互に進行する音楽イベントというものがあるのですが、どのくらいの方がご存知なものでしょうか? 私の良く知る限りだと、ジャンルとしてはロック系のイベントに多くある開催形式なのですが、しばしば論争やいざこざがこの両者の間で起こること…

目線を視聴者全てに提供できるという配信ライブの強み

ライブ配信の場合、演奏者のカメラ目線=目が合っているような錯覚を覚えますよね。 好きなアーティストであれば、目が合うと嬉しい場合が多いのです。 フレーム内の登場人物が少ないほど、私的な映像のように感じますし、バストアップくらいに寄りの絵だっ…

「音楽文化」と「音楽業界」を混ぜない議論にするために

コロナ禍でライブコンサートを中心に不安の募る音楽業界ではありますが、SNSやニュース記事等でのコメントや議論をみていると、「音楽文化」と「音楽業界」を混ぜてしまっていると感じる事も多かったので、その使い分けなどを整理してみたいと思います。

音楽業界において最も難い局面を迎えるコンサートプロモーター【コロナ禍】

Go Toイベントキャンペーンもスタートが迫り、うっすらとではありますが、再開の兆しも見えてきた音楽コンサート業界。 音楽業界はかつてのCDセールスを中心としたビジネスモデルから、ライブコンサートに軸足を移して久しく、コロナ禍によりコンサート業界…

音楽業界の飲みニケーションの頻度やその必要性について

音楽業界って飲み会多そう。。。 もしかしたらそんなイメージを持たれている方も少なくないかもしれません。 結論から言うと、確かに一部毎日のように後輩などを伴って飲み歩く人もいるにはいますが、音楽業界だからとその頻度が特に多いといった事は無いと…